八丈太鼓の発表会終了いたしました。
わざわざ来場された方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
ビデオでちょろっと見た限りではまだまだ研究しないと追っつかない感じです。
第二部の先生による八丈の演奏、やはり音が出てます。
バチさばきも見惚れてしまうような動き、けっこうなものを拝見させていただきました。
津村ファミリーの三宅の演奏も圧巻でした。
普通の太鼓と音圧が違いました。凄いのひとこと。
八丈や三宅はやはり長い時間をかけて何代もの人に受け継がれ
熟成されてきた風合いがあるような気がします。
それに比べると創作和太鼓はへたをするとどれも似たりよったりで、よっぽど斬新な切り口で
臨まないと聞き飽きてしまうような感じがします。
これは私だけではなく、数人の方から同じ感想を耳にしました。
同じような構成の曲の羅列は打ち手が代わるくらいの目新しさしかなく、
はっとする感動がありません。
大太鼓や組太鼓、締め太鼓の演奏を聞いていて思ったのは、音が途切れるのを怖れるがごとく
常に音を刻んでいる曲ばかりだという事。
和の文化は間の文化といわれています。
和歌の世界のように行間ににじむ言葉の意味や、能のような間の芸術、
水墨画のような大胆な省略ゆえに豊かに見えてくるもの等々。
太鼓の曲もこの間合いを縦横無尽にいかしたものがあるのではないか・・・。
間断なく打ち続けるだけが太鼓ではないだろう。
今回の発表会はそういう意味でとても大事なものに気付かせてもらったような気がします。