昨日、久々の龍笛の稽古。
今月は月に2回のみの稽古です。
生徒はわずか3人。
堤琴楽の後半をみっちりやりました。
後半は甲音(かんおん、高音)が続きます。
甲音は口をすぼめて、細い息を作る必要があるのでどうしても力が入ってしまいます。
高い音もゆるりと入る、その秘訣は吹き込まずゼロから徐々に息を入れるのを
瞬時に行うこと!?
あくまでもガツンというのではなく、ふわっというイメージです。
そうする事で低い音で入る事ができます。
笛は強く吹くと音が高くなるので、弱い息で入る事で音に陰影が生まれます。
師匠が言っていたのはあくまでも脱力。
唇、口の周り、指、腕、肩、胸、腹、の順でどれもが脱力。
そして一番大切なのは心の脱力。
そうしないと情感豊かな音は笛から出てこないように思えます。
ある時期から甲音の情感が少しわかるような気がしています。
気持に笛が応えてくれる時はしっとりした気分になれます。
逆もまた真なり。
まだまだ音の手探りが続きそうです。