自動車の運転免許を取得したのは大学生になった時です。
教習所通いをし、路上試験2回目で合格、教習所には色々な人が来ていました。
教習所内には妙な連帯感が生まれていました。
当時は実技教習一回終わると教官がハンコを押すことになっていて、
教習項目をクリアしていく仕組みだったと記憶しています。
その中に高齢者の教習生がいて、ハンコを押す欄がいっぱいになり、
ハンコ欄のページを何枚もセロテープで増やしている方がいました。
教習ノートが赤いハンコで埋め尽くされていたのを鮮明に覚えています。
1時間の教習料が2〜3000円だったと思いますが、一体いくらかかっているんだろうか・・・。
本人曰く、仕事でどうしても免許が必要なんだと。
こういう時には共感者が現れるもので、おばちゃんが自分の教習ノートを開いて、
私だってこんなにハンコがあるのよ〜ってハンコの数自慢みたいになっちゃったり。
実車検定の時は3人1組で試験を受けるのですが、私の前の組みが発進した瞬間、
車が後ろに走り出し一発で試験中止に。
同乗していた残りの人たちもこれには動転してみなさん次々と不合格になってしまいました。
当時の教習車はコラムシフトで、下車する時はバックギヤに入れエンジン停止をしていました。
その状態でエンジンキーを回したものだから車がバックしちゃったんじゃないかと思われます。
順番待ちの人や教官もこれにはビックリ!
教習車には助手席の教官席にもブレーキペダルがあり、
車が勝手に止まるのはとても不快だったことを覚えています。
坂の下までスルスル戻っちゃう車もありましたっけ。