HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

スリランカ:テロ

今回テロに見舞われたスリランカには太鼓演奏で数回訪れました。

内戦が終了し、10年経った今、観光客も増えだした時に痛ましいテロが発生してしまいました。

テロの舞台となったコロンボのシャングリラホテルは、私が行った時は海沿いに広大な建設予定地が

広がっている状態でした。

そこから2ブロック西側のホテルに太鼓協会会長と滞在していました。


ISが犯行声明を出したとの事ですが、イスラム過激派の思想は貧富の差があるところに

執拗に伝染して行き病巣を作るかのようです。


スリランカキリスト教はかつてポルトガルの進出によってもたらされたカトリック

国内のあちこちに教会や聖母マリアの祠を見る事ができます。

キリスト教信者には漁民が多いという特徴があります。

仏教発生のインドに近いという地理的条件から仏教徒が一番多く、

仏教では殺生を禁じられているため漁師や畜産関係者等は仏教徒にはなれず

キリスト教徒になるという構図があります。

イスラム教徒も数は多くありませんがコロニーを作っています。

南の都市、ガル(ゴール)を訪れた時にはイスラム教徒のお祭りに遭遇しました。


スリランカは九州くらいの島国ですが、シンハラ語タミル語、英語が国語となっており

多民族多宗教国家の矛盾を抱えてもいます。

ここ数年は一帯一路路線の中国進出が凄まじいようで、

コロンボの港も2017年から99年間中国に租借されているという現実も。


世界の航路のライブが見れます。


今回のテロで貴重な観光収入が減る可能性があり、

早期解決を図らないとスリランカ経済に暗い影を落としそうです。

また、なぜスリランカが狙われたかの解明も必要でしょう。

マレーシアやインドネシアシンガポールなどイスラム教徒が多い地域が狙われないとも限りません。

イスラム教徒を迫害しているミャンマーなんかも危ない。


テロや戦争に対しては感情的にならず、冷静さを保つ事が大事だと思います。

サンフランシスコ講和会議で日本を救った敬虔な仏教徒でもあった

スリランカ代表のジャヤワルダナ氏の言葉、

憎しみからは憎しみしか生まれない、慈悲の心を持つべき、を忘れてはならないと思います。