HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:カルト宗教

オウム真理教の教祖及び幹部連中が死刑に処せられました。

未曾有のテロ事件を始め、凶悪犯罪を繰り返したカルト集団、

多くの若者が麻原彰晃の言葉に心酔し、熱狂的な信者になるよう洗脳されたのだと思われます。

ストレスの多い現代、競争に疲れ果てた若者たちは教祖の一言に救われる思いがしたのでしょうか。


古今東西幾多の宗教家が説く、この世は苦渋に満ちたもの、

生はそもそも罪深いものであり、あなた方は救われる存在であるというもの、

宗教というのは誰しもが持っているであろう生の悩みから解放させようとするものなのかも。


一見平穏に見える自然界でもその実、命をかけて熾烈な生存競争のストレスにさらされているわけで

ましてや人の世界をや、そもそも生きるという事はストレスがついてまわるものでしょう。


人生経験の浅い若者は自己判断能力に乏しく、

「空中浮遊」をする超人の教祖に帰依してしまったのでしょう。

あの空中浮遊を必死で行う教祖と、それを撮影する信者の姿を想像すると滑稽でさえありますが・・・。


学生の頃、とある新興宗教団体の人と話をした事がありますが、

彼ら曰く、人生は大海原を行く航海のようなもので、正しい方向を見極めるためには羅針盤が必要、

その羅針盤こそが我々の信奉する○○なんですよ、と。

羅針盤の指し示す方向が絶対的に正しいと信じて疑わないその言動に

どこか薄ら寒さを感じた事を覚えています。


日本は特定な宗教色がなく、宗教についてはとても寛容な珍しい国、

今思えば豊臣秀吉カソリックを禁止したのは結果的に良かったと言えるかも知れません。

特定の信仰に縛られず、信仰からとても自由にいられるのは心の平穏を保てているからなのかも。


無差別大量殺戮を主導したとされる経緯は闇の中に葬られましたが、

その首謀者とされる教祖を信奉する宗教集団は健在です。

うーむ、宗教とは一体なんなんでしょうねえ。