息を合わせる時は声で合図を出す方法がよく使われます。
また太鼓は気合いを見せる部分も多く、それには声が一役買っています。
以前、力のある声出しの方法として、壁や柱に手をついて、
本気で動かすつもりで押す時にでる掛け声がいいと伝えた事があります。
グッと押す時に腹に力を入れて、よいしょっとかえいっとか掛け声をかけます。
下腹に力を入れて腹筋で絞り出すような掛け声でないと気が抜けちゃう。
上半身(喉や胸)ではなく下半身(腹や腰)から声を出す感じです。
こうする事で女性でも太鼓向きの野太い声が出せます。
人前で大きな声を出すのは気恥ずかしいものがありますが、
本気で声が出ている演奏に引き込まれるのも事実です。
そこで声出しの練習メニューを考えて見ました。
声出しもきちんと練習しておかないと、いざと言う時に出せないし、
声を出した事でリズムが乱れてしまうと言うのもざらにあります。
まずは皆んなで「あ・り・が・と・う」を大きな声で言ってみる。
演劇の発声練習のような感じで、テンポを揃えて。
次は一人で「ありがとう」をはっきりとした発音で。
テンポを一定に保ちながら順繰り繋げて行きます。
声のリレーですね。
次にありがとうを一音ずつ、声でリレーしていきます。
あ→り→が→と→う、これができるようになったら次は太鼓で。
一人一音でつなげて行きます。ドン→ドン→ドン→ドン→ドン。
初めはゆっくり、だんだん早くして行きます。
ド→ド→ド→ド→ド・・・。
締め太鼓で下拍子を入れて
テテテテテテテテ
ドドドドドテテテ
ありがとう
ドドドドドテテテ
ありがとう
ドドドドドドドテ
たのしいたいこ
ドドドドドテテテ
ありがとう
という曲仕立てにして見ます。
これはフラットなリズムで行いますが、発展系で跳ねるリズムバージョンも。
跳ねるリズムはちょっと高度になりますが、
その方が太鼓の楽しさが味わえそうな感じがします。
これはまだ日の目を見ていませんが、
施設訪問用の曲として練習してみようかと企んでおります。
曲練をしながら基礎力を身につけると言う一石二鳥を狙っております。