イソップ寓話 オオカミ少年より
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昔々、いたずら好きの羊飼いの少年がおりました。
ある時、犬とオオカミを見間違え、思わずオオカミが来た!と大きな声で叫びました。
これを聴いた村人達は上を下への大騒ぎ、アヒルを抱えて走り回ったり、
水の入った桶を持ってオロオロしたり、ロバを家に入れようとして蹴られたり、
村中とんでもない事になりました。
それを見た少年は大人達の狼狽ぶりがおかしくてたまりません。
その姿が忘れられず、しばらくして、また「オオカミが来たぞーっ」。
村人達は血相を変えて積んだ藁の中に逃げ込んだり、泥道で転んだり・・・。
何回か繰り返しているうちに村人も賢くなり、少年のウソを見抜くようになりました。
ある日、本物のオオカミの群れと出くわした少年、必死に助けを求めましたが
もはや誰一人信じてくれません。
このため少年が大切に飼っていた羊は一匹残らずオオカミに食べられてしまいましたとさ。
今でもこの少年の子孫達は「ギイン」と呼ばれ、「ギカイ」というところで
相変わらずウソをつき続けているんだとか。
とっぺんぱらりん。
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ウソをつき続けるとしまいには相手にされなくなるという寓話。
でもセンキョミンという人種はいくら騙されても懲りないようです。
賢くならなければいけません。