八丈太鼓をベースにしているため、振りは八丈風です。
人は突然変異のようにまったくオリジナルを生み出すのは得意ではなく、
知ってか知らずか何かを下敷きにして、そこから発展させるのが常道のような気がします。
歓喜は元々伏せ打ち(平置き)の曲として考えましたが、
横打ちや斜め打ちにも応用できそうな事を発見しました。
その考えをまとめるのに、イメージ画やことばで表現してみるのはとても有効な方法です。
目に見えて来たり、音に聞こえて来たり、言葉で固定化して行くのはより具体的に検証できます。
これによってイメージはかなり固定化されますが、まだ机上の空論、
これを実際に太鼓を使って打ってみないとなんともわかりません。
手の動きに無理があったり、左右の動きが不自然だったりが発覚したりします。
また、曖昧な箇所は絵にできないのでそういうところのチェックにも役立ちます。
描いているうちに、他のバリエーションや発展形も思いついたりする事もあります。
今回も2人で打つパターン、3人での場合、4人以上の場合、等整理する事ができました。
また太鼓も1台の場合、締めを足したり、2台3台の場合も検証でき、
無理なくいけそうな事がわかり一安心。
ついでに歓喜の締め太鼓の連奏も検証。
こちらは構成がかなり複雑になりそうですが、これはこれでカタチになりそうな目処がたちました。
これらを考えるとき、配置を客席に向かって記すか、あるいは客席から見た状態で記すか、
が重要になってきます。
演奏者にしてみれば自分が舞台に立っている状態、客席に向かっての配置図がわかりやすい。
太鼓配置や移動などイメージしやすいからです。
でもそれは一方的な見方で、お客さんから舞台を見るとどう見えるかはとても重要、
ゆえに配置図で研究する時は紙を上下ひっくり返しながらやります。
まずは頭の中のものを手を介して目に見えるものにしてみる、
パソコン等を使い清書するのはその後でかまいません。
まずは手描きの方が圧倒的に早く、頭も回転するような気がしています。