基本的には音へのこだわり。
前回は縁打ちの事をあれこれ指導してもらいましたが、今回は音について。
八丈は下拍子にあわせ一人で打つ太鼓なので、複数で打つ組み太鼓と違い聞こえる音は本人のもののみ。
組み太鼓は人の音に紛れるため、それほど音にシビアーではありません。
音よりテンポがあっているか、きちんと重なっているか、連動しているか等に重きが置かれます。
八丈太鼓は基本的にソロなのでその人の音がとても重要、汚い音や濁った音はいざ知らず、
深く響く音や鋭い音、軽快な音、歯切れの良い音、またこれらの組み合わせ等、
同じ太鼓から出せる音も声色と同じで千差万別、そこまで神経を使えと。
手の甲の向きやバチの角度、腕の振り方で出て来る音を探求しなさいと。
一人打ちならではの特性、宿命ですね。
今回個人的に指摘されたのは左手が太鼓に近過ぎる事。
私の既成概念で八丈は横打ちの太鼓のため体も横を向くというのがあり、
でもそうすると左手がとても窮屈になってしまい、特に細かいフレーズの場合、収拾がつかない事に。
大きな打ち方はともかく、細かいフレーズを打つ時は太鼓に向かってほぼ正面に向くという事が必要。
足の位置も踏み替えて直す事も必要ですが腰を使って上体を正面に向けることもすべきと。
体の使い方、バチさばきも諸先輩の打ち方をよく研究しなさいとアドバイスを受けました。
八丈太鼓、オソルベシ。