今年は弦楽四重奏、篠笛、ジャズボーカル&ギターの三組、1時間半あまりの演奏会でした。
私は去年に引き続き篠笛のソロで出演、クリスマスを篠笛で、どーする?
その前に自分はクリスマスの催事自体やらない方なので、家人からは宗旨替え?とか揶揄されて・・・。
それはそれとして、皆さん生の篠笛や龍笛に触れる機会はあまりないと思うので和のテイストで参加、
クリスマス色は全七曲のうち二曲、ジングルベルとアメイジンググレースを。
今年の暮れはアリソン彗星の雄大な姿が期待されたのですが残念ながら太陽のパワーの前に
あっけなく消滅してしまいました。
それでも夜空を見上げると星や月が美しい季節、そんな夜の静かな光景を思い浮かべてもらいつつ
「月の砂漠」で幕開け、続いて復興の春を待つ東北に思いを馳せてもらいながら「北国の春」を。
竹林楽と越殿楽の二曲を演奏、千年前の楽曲を現代に聴く事ができるというのも日本文化の奥深さと思います。
龍笛は篠笛と比べると素直なストレートな音がするように私は感じます。
篠笛はちょっと粘るようなイメージがあります。
そして最後は竹田の子守唄を。
全部で30人も聴衆が入れば満席の集会室は適度な残響があり、ノーマイクで音量は十分です。
一番の問題は風邪を引いてしまった事、一番困ったのは吹いている途中で鼻水が出て来る事、
一番恐れたのは演奏途中咳が出る事。
鼻水以外はなんとかクリアーしましたが冷や汗ものでした。
今回の演奏で勉強になった事は曲を吹く時は前奏や間奏が全体の出来を左右するという事。
前奏や間奏は料理でいうとメイン食材を際立たせる副食材のようなもの、
全体を味わい深いものにするようです。
太鼓もそうですが笛も吹き込まないと自分のものになりませんね。
演奏会の予定があると強制的に吹き込まなければならなくなるのでいい結果をもたらしてくれます。
これからも精進を重ねたいと思います。