HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:大太鼓の張り直し作業見学

五尺(約1、5メール)の大太鼓の革の張り直し作業を観る機会に恵まれました。
この太鼓は製造から一年が経ち、音を安定させるために革を引っ張り直すとの事です。

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胴を見ても太鼓の大きさがわかりますね。

こちらは革を引っ張る部分にパイプを通しているところ。
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準備が完了し、革を胴にかぶせます。
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引っ張る部分にロープをかけていきます。
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ロープが一周かかったところで台の下のジャッキの調整を行います。
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次にロープの間にバチを入れこれをねじって締め上げて行きます。
この作業とジャッキアップを繰り返し、革を引っ張って行きます。
ストッパーとしてもバチが働いていますが、絶対顔を近づけるなと言われました。
万が一はずれたりするとその反力で骨折間違いなしとの事。

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ほぼ張り切ったところで、太鼓の上に乗り足踏みをしながら周り、革の張りを馴らします。
再びロープの締め上げ、ジャッキアップ、の微妙な調整を繰り返します。
長年の経験と勘による職人芸、たっぷり拝見いたしました。

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張りのある音になったところで鋲を打って行きます。
途中、ロープが切れたり、台座が崩れたり、太鼓が大きいだけにいろいろ手間取りましたが

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作業開始後、約8時間で無事終了。
片面のみの張り直しとなりましたが音は張りのあるものに生まれ変わりました。
しばらく打ち込んで大会があるまでに音を馴らすとの事でした。

なかなか目にする事ができない貴重な体験をさせていただきました。