曲のテンポは特に決まっていない場合も多い。
我々の持ち曲で同じものを三回繰り返してワンセットのものがある。
出だしはゆっくりおごそかに、真ん中はノリのよい普通のテンポ、最後は限界まで速く、
という構成は推奨されているが、テンポの指定はない。
観ている側にとってはこの差が際立つほど演奏に引き込まれるようだ。
しかしながら我々の団体は中高年、というよりは高老年といってもいい程若い人はいない、
40~70代の打ち手の集団であります。
最後の速く打てる限界があり、速いと手が追いつかない人もいるのが現実です。
といって限界にチャレンジしない安全策をとると曲に迫力がなくなり、
同じ事を繰り返す演奏が単調な退屈なものになってしまいます。
それでも表現豊かに打てればよいのでしょうが、
残念ながらそこまでまだ基本力が修練されていない状態。
今、集団全体として、無理をしてでも限界以上に挑戦する演奏を披露するのか、
演奏会ではあくまでも破綻をしないように安全策をとるのか、難しい選択・・・。
個人的には多少揃わなくとも気迫が伝わる前者をとりたいと思っております。
太鼓を打つという熱が伝わるのならば演奏のうまいへたは二の次になると思いますゆえ。