ぬくぬくと 背を丸めおり 猫柳
栃木へ行っていた時、猫柳が芽吹いておりました。
そっと撫でてみると柔らかいけれど芯のある艶やかな感触が指に伝わってきます。
猫柳の季語は春、今回の震災でネット句会に一月遅れで出した句のひとつ。
はらはらと散る山桜の花びらが林の中を舞い
新緑は力強く天に向かい
夜は星空の井戸の底で眠りにつきました。
ログハウスの窯元の住まいの二階は天窓があり、寝る時に星空が見えていました。
栃木にいる時も一日に三回も四回も地震がありました。
そんな中、ねこやなぎは今日をしっかりのんびり生きておりました。
当たり前の命が奇跡なのかも知れません。