HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:ベニスの商人

 
確か小学校の国語の教科書にあったような記憶が。
改めて調べてみるとシェークスピアの戯曲だったんですねえ。
舞台になっている15~6世紀のベニスといえば東方貿易で繁栄の極に達していた頃。
小学生の私にはその辺の歴史の教養がなく、なぜベニスの商人なんだろう?
とぼんやり思っていました。
 
細かい内容は覚えていませんが、あらすじは
ベニスの強欲な金貸しシャイロックが商売敵アントニオに
その体の肉1ポンド(心臓?)をカタとして金を貸す。
クライマックスは金を返すあてがなくなったアントニオに裁判で
勝訴したシャイロックがナイフを手にアントニオの心臓をえぐりださんとするその時
「肉はいいが血を流す事は契約書にはない」としてアントニオの命を救う場面。
ヨーロッパの契約社会を象徴するようなシーンです。
 
改めて内容を確認してみるとシャイロックは強欲なユダヤ教徒
キリスト教徒の裁判官(実はアントニオの友人の妻)の判決は
殺人未遂の罪によって財産没収、キリスト教に改宗させられてしまう。
おまけにシャイロックの娘は父親に愛想をつかしてかけおち。
正規の事業家の金貸しシャイロックには踏んだり蹴ったりの結末です。
 
私がシャイロックだったら液体窒素で局部を瞬間冷凍し、血を一滴も流さずに
心臓をえぐり出しちゃうんだけどなあ。
喜劇が瞬時に悲劇になりますけろ。
 
こういう事があるんで、保険の契約書とか、読めないくらい小さな文字で
びっしりと書かれているのやも知れません。