HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:太鼓は引くもの

最近新人さんに言っているのは、太鼓は打つものじゃなくて引くものだと。
え?太鼓って打つもんじゃない???
打つとなるとどうしても力が入っちゃいます。
太鼓の大事な要素は脱力。
まずは手首を柔らかくして、
バチのお尻にヒモがついている感覚、
そのヒモが一瞬の強い力で下に引かれる感じ。
手首が太鼓に近づくとバチが自然にかえって太鼓の面を鞭のように叩く。
腕の力は瞬間的にバチを引くためだけに使われる。
 
北原氏の講習では腕の力ではなく、腕の重さを利用すること、
腕を引く時は丹田に向かって腹筋ごと収縮していく。
下半身も柔らかく且つ安定していること、
打つ直前で浮き、打つ瞬間に体を沈め、打ったと同時に浮くこと。
 
和太鼓は切れ味鋭い大きな音を出すのが一つの魅力となっている。
 
太鼓を打とうとするとドンという音であるが、引くとパダン!という鋭い音に変わる。
これは三宅の教室でも、御諏訪の講習でも、北原氏の講義でも言われた事なので
和太鼓を打つ奥義と言っても間違いなさそうである。
太鼓は引くものと心得るべし。