もう、後戻りができないイン・バルセロナ
いささか古い話でありますが、仕事で出向いたスペインはバルセロナでのオソマツ。
バルセロナオリンピックを翌年に控えたバルセロナ市。
以前訪れた時もレンタカーで走り回ったので今回も車を借り、さっそうと出発。
市内のあちこちをまわり、昼になったのでランチにしようと
有料駐車場に車を入れようとしたその時、たいへんなことに気が付いた！
なんとバックギヤがない！！というよりも、押しても引いてもバックギヤに入らない。
後戻りできずにただただ前進あるのみ・・・。
どーしてもバックができない。かつて友人のフォルクスワーゲンの事を思い出し、
レバーを下に押し込んでみたがこれもダメ。
同乗者も代る々るトライしてみるが誰しもどんどん前に進むだけであります。
いよいよ困って駐車場の管理人さんに聞いてみるも、こちとらスペイン語は
わからないし、向こうは英語がわからない。
まさかバックができずに困ってるなんて夢にも思ってくれないのだ。
手振り身振りでようやく会話が成立。
みなが注目する中、彼は運転席に乗り込み、ギヤの根元に付いている逆円錐形のレバーを
チョイと指に挟んで持ち上げるやいとも簡単にバックギヤに入れ、
車を駐車場に滑り込ませたものでありました。
残された面々はしばし放心状態。
そのままバックに入らないように安全装置が付いているわけなんですな。
どう見てもレバーの根元のカバーにしか見えないそのレバー、まさかねえ。
いやー、車を借りる時はくれぐれも後戻りの方法を確認しておくべしという教訓を
学んだ騒動でありました。
今ではオートマが主流なんでこういう事はないと思いますが・・・。
