龍笛を習い始めて丸三年が経ちました。
なかなか自分の音に巡りあえず、いまだに試行錯誤を繰り返しております。
今使用の楽譜は千年以上前の世界最古の一つとされているもの。
音源は残っていないため、同時代の琵琶譜等を研究して師匠が解読復元されています。
雅楽では東儀秀樹さんの篳篥(ひちりき)が有名になりましたが、
平安時代では横笛=竜笛が殿上人の教養だったとか。
鎌倉時代になり、貴族に代わり地下人=武士が力を持つようになり、
篳篥がメインを占めるにいたったそうです。
極東ゆえに千年以上連綿と受け継がれた音楽。
そのほんの、極一部でも関わっている事に文化継承の誇りを感じるわけです。
果たして源氏物語の作者、紫式部はどんな笛の音を耳にしていたのでありましょうや。