今習ってい龍笛。
40センチあまりの笛ですが、千年以上前の音を奏でられる楽器です。
師匠いわく、平安時代の笛の音程にするには現在の笛を三センチあまり詰めないとならないそうですが。
中国や朝鮮半島を経由して日本に伝えられた雅楽。
本家本元ではとっくに滅んでしまった音楽が極東の日本に伝えられたためにそのままタイムマシンのように残された。
日本が二千年もの間、日本であり続けたからできた事。
日本は世界的にも奇跡的な国だと思います。
龍笛の音は篠笛に比べると音に濁りがなく、澄んだ音のような気がします。
篠笛の方が哀愁があります。
平安時代に、やんごとなき大臣が管弦の楽しみに笛を嗜み、義経や敦盛が戦場に笛を携帯したという優雅さ、現代にも少しは潤いや遊びがあってもいいと思う今日この頃。
紅葉に 笛を奏でる 秋の日に
我がこころねに 飽きは来るかし