HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

息遣い

昨日は新しい方も見えて、ともに龍笛の稽古。
初心者は音を出そうと思ってどうしても息を強くいれてしまいがち。
上級者は吹き出しと止めを極力小さな息で行うため、抑揚や流れ、「めりはり」が生まれる。
このめりはりは笛で「める(下を向く)低い音を出す」、「かる(上を向く)高い音を出す」、からきていると言われる。
雅楽でも長調を呂、短調を律というが、ロレツがまわらないというのはこの呂律から来ているとか。
日本語は音楽用語も意外なところで使われているものである。
笛は孔を押さえれば音は出るが、正確なピッチが出るとは限らず、調子笛やクロマチックチューナーで音程の調整が必要。逆にいうと、連続した音楽表現が可能ということで、西洋風のポルタメント演奏ができるということ。
よく歌舞伎の四谷怪談でヒュ~ドロドロという笛の音がトロンボーンの演奏のように滑らかに尻上がりになって行くあれである。フルートのようにきちんとした音階が出しにくい反面、演奏の表現の巾があるということか。
息の強弱によっても表現は多様になり、弱い音を出すのも重要なことということであります。