キリスト教における七つの罪源、強欲です。
1、傲慢PRIDE
2、嫉妬ENVY
3、憤怒WRATH
4、怠惰SLOTH
5、強欲GREED
6、暴食GLUTTONY
7、色欲LUST淫蕩
5強欲に関して
この強欲、人の欲にはキリがない事への戒めです。
どちらかというと所有欲の要素が大きいでしょうか。
いくら手に入れても飽き足らずさらに手に入れたいと強く思う。
これって収集家に見られる現象ですが、収集家が世に害悪をまき散らしているとは思えません。強欲は自らの満足のために他人を省みずに手段は選ばずに手に入れる困ったちゃんの事を言うようです。
自分本位の無限の欲の連鎖=強欲かと。
同じ様に自分に向かう欲深さを貪欲とも言いますが、貪欲の場合は知識を得るのに貪欲だった、とも言うように意欲的という意味合いで使われる場合もあります。
強欲は他人を犠牲にしても意に介さず、自分ファーストの態度、世の中には大なり小なり強欲な人間はいるものです。
欲はヒトを動かす原動力でもあり、向上心、好奇心などはもっとよくなりたい、もっと知りたいという欲から発しています。その観点からは無欲の勝利なんぞはあり得ません。オリンピックで金メダルを目指すのは世界一になりたいという欲の塊みたいになっているわけで、その欲のために血のにじむような努力を重ねられるのではないでしょうか。
金メダル欲しさに禁止薬物に手を出すのは強欲の表れ、強欲は自分さえ失う可能性を秘めています。欲の深さもほどほどに。