HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

礼文から稚内へ

礼文島香深港からフェリーで2時間弱、稚内フェリーターミナルに到着します。稚内は日本の最北端で、ワッカナイという地名はアイヌ語でヤムワッカナイ(冷たい水の沢)から来ているそうです。北海道の地名は先住民族アイヌの呼び名に日本語の漢字を当てているものがほとんど、

高台にある稚内公園から稚内市を一望、公園には氷雪の門や九人の乙女の碑を始め、色々な碑が設置されていました。九人の乙女の碑は太平洋戦争当時、樺太(現サハリン)の真岡郵便電信局員の殉職者19名のうち、自決した10代を含む女性局員たち9人を悼む記念碑。1945年8月20日に侵攻してきたソ連軍を前に青酸カリやモルヒネなどで自決、その後公務殉職とされ、叙勲や英霊として靖国神社にも祀られているとの事。

戦争終結のどさくさに領土拡大を目論んだソ連に対し、昭和天皇は警戒感を持ち、自衛のための日本の再軍備も念頭にあったとの侍従の手記が残されていたりします。

国内外を旅すると、あちこちで先の戦争の痛みを感じるものに出くわします。

 

ひときわ高い建物が今夜のお宿、サフィールホテル稚内です。

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稚内市内から宗谷岬へ向かう途中、周氷河地形の宗谷丘陵を通過しましたが、広大な牧場が広がり、宗谷牛の黒い群れが遠くに見え隠れしています。時折エゾシカの群れも草を食んでおり、観光客には人気ですが、地元では結構厄介者扱いされているそうです。

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宗谷牛は広大な宗谷岬牧場で放牧され、ストレスのない環境で飼育され、ブランド化を目指しているようです。

 

入道雲を仰ぎ見たのはいつの頃だったか・・・。

この日は晴れているかと思いきや雷や雨も。

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ホテルのすぐそばに稚内駅があります。

稚内駅は日本の最北端の駅という触れ込みですが、2012年に全面開業したキタカラという複合施設の駅舎は近代的、最果てのひなびたイメージはありません。道の駅、コンビニ、飲食店、シネコン、高齢者施設などが入っています。

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駅に入るとJR最南端駅がある枕崎線がある枕崎駅の案内看板が目に入ります。そんなところから稚内市枕崎市姉妹都市なんだとか。

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最北端の路線の突端。

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北の終着駅、なぜだか歌になります。南の終着駅は?