オリンピックなどの事前インタビューなどで、
スポーツ選手がよく「試合を楽しみたい」という発言をしたりします。
昔だったら、国の威信がかかっている真剣勝負のオリンピックで、試合を楽しむとは如何なものか、
と顰蹙(←こんな難しい字は絶対書けません、それこそヒンシュク買っちゃいます・・・)を
買いそうです。
でも、最近はこの言葉の意味がわかるような気がします。
オリンピックに出るほどの選手は人の何十倍、何百倍もの鍛錬を積んで本番に臨む訳で、
練習の段階で真剣勝負を強いられている、事前に120%くらい負荷をかけているものと思われます。
その練習に裏付けされた完成度を持って本番を迎える訳なので、試合も楽しめるというもの、
逆に楽しむ余裕を持てるくらい練習を積まないと世界の桧舞台には立てないという事でしょう。
これは自分が太鼓をやり始めて、舞台に立つようになってわかってきた事でもあります。
余裕がなければ笑顔なんてとんでもないし、演奏を楽しむ事なんてできる訳がありません。
練習し倒して、その先に余裕が生まれれば演奏を楽しむ事もできるようになるようです。
練習不足の人に、笑顔で楽しく打ちましょう!なんて言っても顔がひきつるばかりで無理というもの、
楽しむ余裕は練習に裏打ちされた自信から生まれてくるもののようです。