オーダーメイドのスーツを客の要望と容貌に合わせ、その人にとって最高の一品を作る。
頑固なフランスでアジア人が認められるのは並大抵な事ではなかったようです。
それでも確かな技術と洞察力、何よりも仕事への熱意を見抜いた校長の後押しもあり
自分の店を出すまでになったとのこと、とっつきにくいフランス人は一旦友になれば
どんな事があっても徹底的に支援してくれるそうです。
一着50万円~の世界のようですが、それゆえに顧客は厳しいオーダーをしてくるとか。
その人の体型に合わせ、一番かっこよく見える、着やすいスーツ作りに悪戦苦闘します。
数ミリの違いで修正をほどこす。
この番組を見ながら思ったのは着物のすばらしさ。
殆どどんな体型でもフィットしてしまうしなやかさ、背丈に対しても柔軟に対応してしまいます。
モノに対して厳密な数値を要求する西洋的な考え方と、かなりアバウトな日本的なアプローチの違い、
まあ、どちらがいいかは別にして、割り切れない日本文化、すばらしいではありませんか。