学生の頃はことあるごとに旅に出ておりました。
(という事はあまり学業に専念していなかったということ?!)
初めての海外旅行は大学の建築科の関連のグループでのインド・ネパールの旅でありました。
その中で訪れたアグラのタージ・マハール。
世界遺産に指定される7年前、1976年のことだと思います。
(当時は1ドル300円くらいではなかったでしょうか)
建物の写真は社会の教科書にも載っていた記憶がありますが、実物はとても大きく(高さ60m、周囲のミナレットと呼ばれる尖塔は100m)、実物を目にした時はその威容に圧倒されました。
ムガール帝国のシャー・ジャハンが亡くなった妃ムムターズ・マハルのために建てた霊廟ですが、白大理石のまさに白亜の殿堂は強烈に印象に残っております。
写真:whikipediaより
裏手にはヤムナー川が流れており、かなり広い対岸に、
これとまったく同じものを王自身の霊廟として黒大理石で建設しようとしたらしい。
さすがに莫大な国庫の浪費をとがめられ、息子によって幽閉され、
このタージマハルを眺めながら没したそうです。
現地でその話を聞いた時、川を挟んで白と黒のタージ・マハルが対峙している姿を想像して、
工事を中断せずに建設されていたら何とすばらしい眺めを遺してくれたことだろうかと思いました。
しかしながら、タージ・マハルのこの建物だけでも大感動モノには違いありません。
内部は地下に、王と王妃の棺が並んで安置されていて、すべて大理石造りの建物内部は
人々のざわめきが高い天井にこだましてこれまた何とも言えない感動の空間を創り出しておりました。
タージ・マハルは一生のうちもう一度は訪れてみたいところです。
あの大きさ、美しさ、びっくりしたなあ、もう。