先日放射性廃棄物をテーマにしたドキュメンタリー映画
「放射性廃棄物-この厄介なもの」を観て来ました。
あまり数値的なデータが表示されるわけでもなく、
チェルノブイリハートとは違い、人的被害の悲惨な映像が流れるというものではないのですが
原子炉から排出される使用済み核燃料及びその貯蔵庫や輸送ルート、
旧ソ連の貯蔵庫周辺の異常な汚染、
アメリカの原爆の元原料製造工場の実態、
フランスの核燃料政策の実態、
20万年の単位で地中深くに核廃棄物を埋める計画が実験中である事、
以前は高濃度核廃棄物質の海中投棄が当たり前のように行われていた事、が明かされる。
映画の中ではロシアの核廃棄物貯蔵タンクが地表に無数に置かれている衛星写真が。
関係者は安全と口を揃えるがそれでも唯一のリスクは航空機の墜落であると。
ここに宇宙のゴミと化した人工衛星が墜落したら一体どうなるのか、
これも想定外ですませちゃうのだろうか。
フランスは原発大国であるが使用済み各燃料はリサイクルと称してロシアに送られ、
10%に満たないものがフランスに戻され、核燃料はリサイクル可能との主張の元とされる。
残りの90%の核のゴミは貴重な外貨と引き換えにロシアに捨てられる。
使用済み核廃棄物の処理の方法が見いだせないまま、人類は核燃料を使い、核のゴミは増え続ける。
日本も当事国、どういう答えを出すべきなのでしょう。