死は万物に訪れる。受け入れよ、畏るるべからず。
生あるうちに人として生きよ。
さすれば自己の消滅は最高の悦楽とならん。
鎌倉時代の高僧 法隠禅師のことば・・・
と言うのは真っ赤な嘘でありまして、私が死後の世界がないという前提で考えみた言葉です。
物理学者のホーキング博士が死後の世界の存在の否定を明言しました。
私も死後の世界はないと考えています。
あの世の存在は、消滅への恐怖からのがれるために生み出された人類の幻想だと。
人類が高度な思考能力を持った結果、もっとも自然な現象である死をそのまま受け入れられず
永遠の命を望んだため死後も存在し続けようとしたのではないか。
仏陀やキリストもその説教で恐らく不老不死を説いたわけではないと思う。
生きているうちが華じゃからして生ある間に善行をすれば心安らかに生活ができますよ、
と伝えたかったのではなかろうか。
その後の弟子達が、ひたすら善行を積めば死後の世界も報われる、と言い出したのでは?
確かに死は恐怖であり、自殺願望者でないなら死を望むものは殆どいないと思う。
死んだほうがましだ、死にたいと思うのはそもそも死ぬのが目的ではなく、
自分の苦しみから逃れたいがための一手段として死を選ぶのではないだろうか。
生命活動は次世代に受け継がれるけれど、個体の生命は死を持ってすべてが終わる。
何もあの世まで引きずらなくてもええんでないかいと思う次第であります。
輪廻転生についてはまた別の機会に。