HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

日本:山種美術館と浮世絵展

4月に渋谷広尾にある山種美術館を訪れました。
美術館案内は
 
山種証券の創始者が山﨑種二で、そこから山種となったのは初めて知りました。
 
開催されていたのは「ボストン美術館 浮世絵名品展 錦絵の黄金時代―清長・歌麿写楽
ボストン美術館所蔵の浮世絵はコレクションの数が多く、その多さゆえに人目に触れる機会が
希少なため保存状態がよく、今刷り上ったような浮世絵を見る事ができます。
天明・寛政期(1781―1801)の清長・歌麿写楽の3人の絵師を中心とした作品群は
地下の展示室で来場者を待っておりました。
 
この美術館は作品に有害な紫外線を殆ど出さないLED照明を採り入れてありましたが
それでも照明を極力抑えてあり、あたかも行燈の明かりで浮世絵を見るとこんな感じなのかも。
 
それにしても200年以上も前に、江戸の庶民がこういう作品群に日常的に触れていたという事に
驚愕します。
また浮世絵の線の繊細さ、黒の使い方の絶妙さ、絵師、彫り師、刷り師、版元の仕事ぶりに
日本の文化の凄さに改めて感じ入ります。
 
パリの印象派の画家たちにも多大な影響を与えた浮世絵、その後の西欧近代化の中で
日本の美を置き忘れてきたかのような日本の姿を再認識させられた展覧会でありました。