時代と共に社会の行動も変容して行きます。
今やセルフレジは世の中に浸透しつつあり、コンビニ、スーパー、飲食店、衣料品店、などでは当たり前という感もあります。
同時にキャッシュレス決済も当たり前に。
JRの駅のホームに設置してあるドリンク自販機、Suicaカードで飲み物を買う事ができます。
先日、久しぶりに高円寺に出かけ、帰りに駅のホームで自販機の横に立って電車が来る間、何の気なしに眺めていると、購入者は全員現金ではなくカードをかざして飲み物を買っておりました。
なんだかいつもの感覚と違うなあと思ってよくみていると、先に買う目当てのドリンクのボタンを押し、それからカードをかざしています。
現金で買う場合、先におカネを入れて好みのボタンを押してガラリンコと商品が下の口に出てまいります。
カード決済はこの順番が逆転しているのでした。
考えてみると金額(商品)を指定した上で決済しないと自販機はカードからいくら引き落とすか判断できないわけです。
電子化の世はすべてにおいてやる事を先に入力しないと事が運びません。
その昔、電車の切符を買うには窓口で〇〇まで、と申告をし、〇円です、と言われてお金を払い切符を渡してもらっておりました。
人と人の対応でありましたが、そこに切符の自販機が導入され、行き先や金額の確認、支払いまで購入者がすべて自分でやるように。
自販機に初めて接する高齢者は自販機の前で立ち尽くすという光景も見られました。
今後AIが発達して行くと自販機の前に設置されたカメラが操作が分からない人の挙動を読み取って「ナニカオコマリデスカ?」と声をかける時代が来るやも知れません。
ここで小話。
2031年、コンビニ強盗がセルフレジの前に立ってすごむと「ナニカオコマリデスカ?」とレジ。
「つべこべ言わずにカネを出せ!」と強盗。
レジは答えて曰く「ソレハコマリマス」。