虎の威を借る狐という諺があります。
虎は強く、他の動物は怖れおののいて従う。そんな力もない狐はたくみに虎に取り入り、あたかも自分が虎のように力あるものとして振る舞う、という意味。
虎は権力者、狐はその取り巻きという構図で、人間社会によく見られる現象です。
いわゆるパワハラですね。
これとよく似た現象ですが、自分は有名人と関係がある、というところを見せびらかしたがる人種がいます。
自分はフツーの人なのに、いわゆる有名人とのツーショットをとりたがる人、またはよく知った仲と吹聴したがる人、身近にもいますよねえ。
例えば、自分は作家の〇〇と同じ釜の飯を食っていたんだ、とかの話をしたがります。それを聞かされた人は一様にへえーと驚きの反応をしますが、それがどーしたん?と聞き返したくなります。
重要なのは有名な作家と知り合いという事ではなく、そいういあんたがどういう生き方をしているか?じゃないのかな。
俺は〇〇と面識があるんだ、どーだ偉いだろ、という構図。
一種の虎の威を借る・・・です。
いまだに内容が不明瞭な桜を見る会に出席して時の総理大臣と並んで写真におさまるのと同じ心理でしょう。
籠池のおっさんが、尻軽の総理夫人を名誉学長に担いだのとおんなじ。
虎の威を 借りて返せぬ 人もおり