野に戻る 木々を眺めて 覚えしか
我もいつかは 土に還らん
家のほど近くにある目黒区立駒場野公園、かつての東京教育大学のキャンパス跡地に整備された公園なんだとか。
公園内にはケルネル田んぼと呼ばれる水田があり、そこは明治時代に渡日したドイツ人農学者ケルネルによる土壌や肥料の研究がなされた農学発祥の地なんだそうな。
そんな公園を散策していると落ち葉や切り株をたい肥にしているところがありました。
木々は土に還り、新しい命を育む。
大自然の偉大な循環作用ですね。そんな仕組みが学べる公園でもあります。
朽ちていく木々を眺めていると死というものが自然の一部でとても身近に思えてきます。
この世に生まれ来る命と同じ数死に行く命もあるわけで、死は日常茶飯事であると同時に当事者にとっては非日常茶飯事なんでしょうね。
とは言っても近代日本は土葬は禁じられているので土に還りようがありません。
最後の最後まで反自然的な人類、土に還れないという執念がこの世に残るかも・・・。