引きこもりがにわかに脚光を浴びています。
川崎で、引きこもり状態にあった51歳の男が大量殺傷事件を起こし、その場で自殺。
この事件に触発されて、引きこもりの息子を刺し殺した元次官。
この3月に内閣府から引きこもりの推定人数が発表されています。
それによると約70万人の人が引きこもりとの事、予備軍を入れると100万人以上・・・。
ま、引きこもりと聞くと何やら病的なイメージを抱きますが、ここでいう引きこもりは
家からほとんど出ない、という状況をサンプリングしての推計だそうです。
分布的には60〜64歳が一番多く、定年退職した男性が社会との縁が切れて引きこもる、
という当然といえば当然の内容です。
登校拒否や若年で長く引きこもっているのは約17%とか、こちらは深刻かも知れません。
何れにしても社会との縁が切れ、「ありがとう」「お世話さま」という言葉をかけられるのに無縁な世
界に生きる、自分が必要とされないと感じる人種になるのは辛いものがあると思います。
日本の人口は約1億2600万人、1億総活躍社会、どこかの総理が言っていましたが、
高齢者のみならず日本の国民が生き甲斐、やり甲斐を持てる社会の実現を目指してもらいたい。
国費でアメリカの大統領とゴルフや相撲観戦、居酒屋で飲み食いして
仲良しの政治的アピールばかりしている場合ではなく、
上皇夫妻のように人に寄り添った地道な活動をしてほしいと願うばかり。
引きこもりが100万人という事は日本の労働人口がその分損なわれているわけで
海外から安い労働力を受け入れるのも良いけれど、労働力の地産地消も必要なのでは?