法隆寺などはなんと千年、古民家などでは300年というのは当たり前、
そこへ行くと取り壊された国立競技場はたったの50年・・・。
近現代の日本建築は4~60年が寿命とか。なんかもったいないような気もいたします。
しかしながら、一旦できあがるとほぼ一生は残るものです。
その昔、イグジビション(モーターショーなどの展示会)の仕事をしていましたが
ある同僚は展示会のブースは3~4日でなくなっちゃうので、気に入らないものも
すぐに姿を消すのがよい、建築だと一生恥をさらすから、と言っていました。
なるほどねえ、仮設ゆえに冒険もできるというわけですね。
今回の新国立競技場設計者のバブル期に建てられた初期の建築が世田谷にありますが、
今は薄汚れた異様な外観にはびっくりはしますが愛着は湧いて来ません。
同じように公共建築物、たとえば京都駅、あの駅の設計思想は?
千年の古都の鉄道の玄関口としてはどうなんでしょう。
唯一、巨大な吹き抜け空間が印象にはありますが、それは大きさに驚くだけで快適さには
つながっていないように思います。
その内部の必要以上の大空間のために外観は立ちはだかる長大な壁になってしまっています。
京都駅の印象?う~~~ん。
親近感や愛着は正直持てませんねえ。
建築に対する考えは人それぞれでいいと思いますが、正直、
有名建築家による作品という粗大ゴミは増やして欲しくないと思いまする。