HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓のスタイル

太鼓コンテスト等に足を運ぶといろいろな太鼓が見れてそれ自体楽しいのと
 
構成がとても参考になったり、個々の打ち方が気になったり、とても勉強になります。
 
太鼓の打ち方、置き方もいろいろです。
 
今は一番一般的なのは伏せ打ち、縦打ちとも言われる太鼓の面が水平に近いもの。
 
両手が均等に使える太鼓です。
 
これに対し横打ち、太鼓の面が垂直、三宅や八丈、小倉祇園太鼓などがこれです。
 
横向きに打つので右手左手の使い方がまったく異なります。
 
それと斜め打ち。助六流や盆太鼓の代表的な打ち方はこれにあたります。
 
後は大太鼓の打ち方を正面打ちともいう事があります。
 
ねぶたの太鼓や大太鼓一人打ちなどが代表的。
 
それぞれの打ち方にそれぞれの特徴がありますね。
 
それにしても三宅太鼓はなぜあんなに低い姿勢で打つ太鼓なのでしょう。
 
もとはお祭りの時に、神輿の先導役で打たれる太鼓、神輿は練り歩くので太鼓もあちこち移動します。
 
三宅島では太鼓に棒を取り付けそれを担いで移動し、適当なところに降ろして太鼓を打ち続けます。
 
そのために太鼓の台はなく、地べたに直接太鼓を置くようになったようで
 
あんなに低い位置で打つ太鼓スタイルが生まれたようです。
 
イメージ 1
2010年八王子祭り(いやあへっぴり腰ですなあ、汗)
 
秩父屋台囃子という太鼓は狭い山車の中で太鼓を打つためバチも短く
 
その分太いものを使うようになったようです。
 
斜めに置いた大太鼓を足で抱えるようにして座って打ちます。
 
太鼓のスタイルは単にカタチから入っているわけではなく
 
そういうスタイルになった経緯があるもので、なかなかに興味深いです。
 
最近の舞台ではこういういろいろなスタイルを採り入れるところも多くなりましたが
 
単に見栄えや変化をつけるためだけに使用しているという感じが否めなくもない。
 
そのスタイルにはそのスタイルを活かしきる打ち方やバチがあるはず、
 
舞台では見栄えも重要ですが、本当に映える太鼓を打って欲しいと心から願います。
 
表現の場を創る太鼓の可能性はまだまだ未知数、そう思うとまさにまさに楽しいですね♪