HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:夏を乗り切る

この夏は節電を皆が心がけているようです。
 
我が家もまだエアコンを稼動していません。
 
しかし、しか~し、風があればなんとか過ごせる事を体感しています。
 
日が当たる側は遮熱シートやすだれ、それとカーテンで日光を遮るだけで暑さが全然違います。
 
南側の簾には風呂の残り水をぶっかけるとヒンヤリ。
 
 
外を歩く時は当然日傘。
 
日傘を差した瞬間涼しい風が顔を撫でて行くのを感じる事ができます。
 
道は並木の木陰があれば快適であります。
 
落葉樹の並木は夏には葉を茂らせてオアシスのような木陰を作ってくれる、
 
冬には葉を落としてお日様の光を浴びる事ができる優れもの。
  
信号待ちや道を歩いている時も建物などの影の中にいると暑さをしのげます。
 
 
 
この夏の短い体験から、日陰と風の二つがあれば何とか暑さからのがれる事が可能という事を再発見。
 
今までの、暑い=クーラー、という生活志向がいかに間違った方向であったかを再認識させられています。
 
考えてみれば日本人は長~~~い間、生活の知恵で高温多湿の夏とつきあってきたわけです。
 
いつの頃からか見事に現代文明病に蝕まれていたんですね。
 
家の造り方も長い庇で太陽を遮り、開放的な間取りはよく風を通し、直接肌に触れる畳はひんやり感があります。
 
植え込みの木々や池は風を冷やしてくれますね。(今ではそんな立派な庭を持つ家はめずらしくなりました)
 
西欧風の芝だけの庭は熱風が渡ってくるのでは?
 
 
昨日もとある大型商業施設をちょっとうろついてみて、根本的に不快な点があるのに気がつきました。
 
そこはイタリアの町並みを模して細部まで作り込んであるのですが、
 
方位の事がまったく考慮されていない。
 
結果、店が連なる外部の遊歩道を歩いていると夏の陽射しをもろに受けるのです。
 
日陰を作る工夫がまったくなされていません。
 
パーゴラ(日除け)もあるのですが、意匠的な役割だけで日陰を作る機能をまったく持ち合わせていません。
 
容赦ない夏の太陽にさらされながら歩き回るのはとてもつらい。 
 
 
こういう例からは、今後の街づくりが気候風土、方位、風向きなど自然を考慮して作られるべきという教訓を得る事ができます。