とある有名な建築物。
これも某有名建築事務所の作品。
建築家がてがけるものには案内サインが重要視されていないケースも少なくない。
どちらかというと空間構成を重要視するため、サインを必要最小限にとどめてしまう。
都市の美観のため看板を制限するようなものだ。
そのお陰で必要なトイレサインなどの案内サインも品よく目立たないように配される。
結果、どうなるかというと、一年後には手書きの「トイレ→」の紙が
あちこちに張られているという事態になる。
サイン計画というのは実に重要で、道路標識と同じ。
ドライバーが目的地に迷わず行くために親切なサイン表示は不可欠。
そうしないと施設内を携帯電話のナビで歩き回るなんていう事にもなりかねない。
またサイン計画をする際は、なまじ施設を知らない方がよい。
ワタシハダレ?ココハドコ?という感覚でサインをプロットして行かないと
一人よがりな不親切な案内表示になったりする。
計画した人間だけには場所がわかっていたという典型だろう。