HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:やっと食事にありついた

手術が終わって翌朝。
処置室の二人部屋には私一人だけ。
表の廊下のナースステーション前に医師や看護婦さんが集合している様子が伝わって来る。
病室の扉は開けっ放しなので廊下の会話が聞こえてきます。
「だいたいあの医療改革委員会ってなんなんですか」
「ま、形式だけなんじゃないの」
「意味ないよな~・・・」
ま、どこの世界にもいろいろあるようで。
 
しばらくすると教授回診というのがありました。
もちろん教授とは初対面、お互い顔も名前も知らない仲です。
その後にはゾロゾロと、おそらく先ほど批判めいた事を言っていたと思われる人々が。
教授は部屋に入るなり私の顔を見て、ああ、と一言発してそのまま出て行きました。
皆さんあわてて教授の後を追う。カーテンも開けっ放しです。廊下が丸見えです。
どうも患者よりも教授の顔の方を見ているような・・・。
 
午後には腹に入っていた管、尿道の管、胸についていた装置もはずれました。
腹から管を抜く時は妙な感じでした。
包丁で腹を刺されたらこんな感じがするんだろうか。
そしていよいよ一週間ぶりの夕食。
あいかわらず点滴はそのままですが、おかゆ、味噌汁、まぐろ香草煮、佃煮。
お粥の最後の一粒までていねいに口に運びました。
人工的な点滴で命を長らえるのではなく、命をいただくありがたさ。
ぺろりとたいらげさせていただきました。
感心したのはその食器でした。
ご飯のどんぶり、味噌汁のお椀、煮物の入れ物、プラスチック製なのですが
二重の構造になっていて暖かい食べ物が冷めないようになっている。
これって日常使いもありと思いました。
暖かいものを暖かく食べれる心遣いはありがたいです。
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日本の病院食はレベルが高いかも。
以前、知り合いがコルシカ島で入院した時、アルミの器に入ったスープとアルミの皿のコッペパン一個の食事を見ているのでよけいそう思います。
 
写真の紙にはメニューと栄養素とカロリーが書かれています。
御馳走様でした。