八丈太鼓研究会なるものを立ち上げて、八丈太鼓に本格的に取り組み始めました。
八丈太鼓は曲がないというのが最大の特徴で、八丈太鼓たる所以と思っています。
その場でのアドリブ打ち、その時の気持ちを表す音を構成し音と姿で自分を表現します。
とは言っても、その場で創るのは本当は不可能に近い。
日頃のたゆまない練習の成果が出るものと思っています。
思いついたフレーズを自在に音にする技術=打ち慣れて初めてできる芸当かと。
フレーズを思いつくのも普段から訓練しておかないとそう簡単に出てきません。
そうは言っても、八丈太鼓で紋切り型の決まったフレーズを打つのも能がない事になってしまいます。
先日、研究会に参加した人が、今までやていた決まった曲を覚えて打つのが、
いかに容易なのかが理解できた、と言っていました。
まあ、極端に言うと一般的な太鼓は打つ作業の手順を繰り返して覚える事に集中すれば良いと。
八丈太鼓は作曲者と打ち手、振り付け師もこなさなければなりません。
基本はあるにしても基本以降はその人の創造性に委ねられる八丈太鼓、奥が深いです。
もう一つ、八丈太鼓はその人らしい太鼓を打てばよく、「これじゃなきゃダメ」がありません。
普通の太鼓は基本的に「これじゃなきゃダメ」が前面に出てきます。
八丈太鼓は下拍子に乗って打つ事以外制約は一切ありません。
ちなみに縁打ちのフレーズ集なるものを作って見ました。
これらをいつでも自在に組み合わせて繰り出せるように練習しておく事が
アドリブに対応できると言うもの。
アドリブができると言うのは練習量がものをいうと思います。