HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

本日:古今和歌集

古今和歌集(コキンワカシュウ)、名前は聞いた事がありますが、実体がわからない。

高校の古典の授業でやっているのかも知れませんが、恥ずかしながら古今和歌集の何たるかは???

これは日本の受験用の勉強の弊害ではないかと思います。(言い訳)


今更ながら調べてみるに古今和歌集とは平安時代後期、天皇による勅選和歌集の第一号だそう。

万葉集に選ばれなかった歌や当代の歌を選んだもの、全20巻で構成され

四季別(一〜六巻)、長寿を祝う賀歌(七巻)、離別歌(八巻)、旅の感慨を詠んだ歌(九巻)、

物の名を詠み込んだ遊び心満載の歌(十巻)、恋の歌(十一〜十五巻)、人の死を哀しむ歌(十六巻)

、その他の雑歌(十七、十八巻)、正統な短歌以外の雑体(十九巻)、

宮中で管理された歌や神楽歌、東歌(二十巻)。


この中で、第七巻、賀歌の巻頭に収められている詠み人知らずの歌はとっても身近な存在。

「我が君は 千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで」

後世、和漢朗詠集には「我が君は」が「君が代は」になっている歌が見られるそう。

明治になって君が天皇を指す言葉として使われ、国歌として採用されました。

しかし、古今和歌集の時代、君はあなた一般を指し、長寿を祝うめでたい意味であったそうな。


う〜ん、こんな事令和の元号騒ぎがなかったら永遠に知らなかったかも。

令和の出典元は万葉集との事ですが、出典元は理屈をこねる上で必要なんですね。

国家安康という方広寺釣鐘の四字熟語に難癖をつけた徳川家康の事を思い出してしまいます。