HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

創作盗作御伽草子:一寸法師

昔々、あるところにアラフォーの夫婦が住んでおりました。

二人には子供がなく、なんとか子宝に恵まれたく神仏に熱心にお祈りをしていました。

旦那さんも相当頑張ったと見えその甲斐あって、何と子宝を授かりました。
(これはお伽話ではなく夜伽話かも・・・)


しかし、生まれた子は一寸(3cm)ほど、いつまでも大きくなる事はありませんでした。

さすがの夫婦も途中で育児放棄をしてしまいます。

一寸法師もいつまでも親のすねをかじっているわけにも行かず針の刀、お椀の船に乗って都に出、

なんとか長者の屋敷に奉公に上がりました。


そのうち一寸法師は長者の美しい一人娘に心を寄せるようになりました。

そんな時、都に鬼が出るところとなり、

長者のところにも娘を拐おうと恐ろしい鬼がやってきました。

一寸法師は針の刀で奮戦するも鬼の力にはかないません、

ついに鬼に一口にパクッと呑み込まれてしまいました。


一寸法師も必死、鬼の体の中で針をめったやたら突きまくりました。

これに鬼はたまらず一寸法師を吐き出して、自分の棲家に逃げ帰りました。

その時にあまりにも慌てていたので打ち出の小槌を落として行きました。

本来は落とし物として警察に届けるべきなのでしょうが、

娘が小槌を一振りすると、何と不思議な事でしょう、一寸法師は立派な青年の姿に。

その後、青年は六寸法師と名を変えて娘と夫婦になり、

美しい娘ばかりではなく富と権力をも手入れました。

打ち出の小槌を一振りすると、金銀財宝が無尽蔵に出てくるというおまけ付きです。

しかし、小槌を振りすぎて世の中インフレになり、

最後は小槌の持ち主として鬼の形相になって生涯を終えたそうな。

トッペンパラリン。


一寸法師のお話は室町時代には成立していたそうで、同じ昔話の「俵薬師」という物語の
主人公はとてつもなく悪逆非道な子供なんだそうです。
この手のブラックユーモアの昔話も存在しているんですねえ。