カミさん宛てに電話があり、内容を聞いてみると株のFX取引の勧誘でした。
FXとは外国為替の取引の一種で、元手(証拠金)の何倍もの取引が可能、
例えば100万円の資金で1000万円の外国為替が買えると言うもの。
買えると言うよりは動かせるといった方が適切かも知れません。
電話口の営業マンは具体的な数字を出して勧誘して来ます。
「100万円用意ができれば、それで米ドルでFX取引を行い、
120円の為替相場が◯◯円になれば◯◯千万円になります。
現況の分析からはドル150円に行くというデータもあり、今がチャンスです。
私どもは大阪の新しい証券会社で、知名度こそありませんが絶対のオススメです。」とまくしたてます。
まあ、儲けが大きいということは損も大きいでしょ?とたたみかけると
いくら以上の値動きがあると取引ができなくなる安全弁の仕組みがあります、とのたまう。
相場が逆に動けば◯◯百万円の損もあっという間に出るんじゃないの?というと
それには口を濁して、虎の子を銀行に預けていても利子がいくらつきます?と話題を変えようとします。
毎日為替の動きに血眼になる生活はしたくないので、資料だけ送ってもらうようにしました。
電話を切る前に、この電話番号はどこで手に入れたのかを聞いて見ると、
カミさんの高校の同窓会名簿からだと、ここは正直に答えてくれました。
同窓会名簿を売った奴がいるのかどうかわかりませんが、一種の個人情報漏洩ですね。
その電話があってからしばらくしてドルは130円を超え、担当者のしたり顔が浮かびますが、
今は111円そこそこ、100万円近い損が出ている計算です。
家庭の主婦がFXで7000万円の利益を出したとか耳にしますが、その逆もあるわけで、
相場取引で利益を出すというのは相場師にお任せしたいものです。
今はAIで売り買いしていると聞きますが、人がやる事、為替じゃなくて偽替じゃないかと。