HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:外部団体指導

日本太鼓協会から派遣されて、春日部の団体の指導に当たりました。

10人ほどのグループで、平均年齢は70歳以上とか。

雨の中、車でひた走り、公民館に到着、みなさん自前の太鼓を運び込み、練習開始です。

まずはお手並み拝見という事で、いつもの練習をしてもらいました。

準備体操はお一人プロみたいな方がいて、とてもスムーズ&完璧です。

次回は掛け声をかけながらの体操の方法を伝授する予定。


基礎打ちを拝見しましたが、4〜6年太鼓の経験がある方達は音も出ているし、きちんと打ち込んでます。

1〜1、5年の初心者の方達は、まだ手で打ちに行っている事がわかりますが、

重心の上下を利用して打っているので音は出ています。


まずは基礎打ちの両手打ちから。

①太鼓は力で打たない。
②バチは垂直を保つ。そうする事で皆が揃って見える。
③初動は打ちに行くより引く。
④腕とバチの重さを利用する。
⑤上げた手を最低限の力でキープして、そこから肘の力を抜いてバチを太鼓の面に落とす。
⑥下ろすときも上げるときもムチの動き。
⑦手首を柔らかく使い、「便所の手」を意識する。
便所の手とは、トイレに行って手を洗い、ハンカチを持ち合わせていないときに
手についた水滴を払う動作、空手チョップの動きをさします。
⑧右利きの場合、左手が弱いため、両手打ちで右手の動きを左手に真似させる。
⑨その感覚で右、左を打ってみる。
⑩音の大小の打ち分け。
大きい音は隣の人より大きく、小さい音は隣の人より小さい音を出す。

ここまでで基礎の動作を確認しつつ行いました。

次に用意しておいたプリントを配り、「寿司喰いねえ」と「ソロのための下拍子のフレーズ」を。
①「寿司喰いねえ」は強弱の練習、「下拍子」は5つの下拍子の練習譜で、
譜面があれば自分たちで練習できるのでそれを配布しました。
そうしないと教わったたことを覚えておくのもなかなか難しいものがあります。

その後、休憩タイムを利用して、先日皆さんが出演した舞台の動画を鑑賞しました。
「山呼」と「どっこい」の二曲、細かいフレーズに移行するところで走っちゃう傾向はありますが
全体的にはなかなか良い演奏です。
声の出し方が気になったので、後ほどアドバイスをさせてもらいました。

最後に持ち曲の「ぶち合わせ」を見せてもらい、今後完成させていくという事になりました。

3時から5時45分まで、皆さん真剣に太鼓と向き合っていました。
こちらも講師料をいただいているので、真剣に教えました。

これから月に一回、通う事になります。
1年計画を立てて、一緒に成長できればと思います。
基礎打ちを確認しながら最終的に曲になる「歓喜」を1年かけて伝授しようかと考えています。

初回にしてはちょっと盛りだくさんでしたが、手応えはあったので今後が楽しみです。