HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

スリランカ雑記帳5ご老人

イメージ 1


前回の白い衣装の後ろ姿のイスラム教徒のご老人、

入国管理局の中をあちこち移動してます。

目の前を何回も通り過ぎるので横向きの姿を。

どこかひょうひょうとしていて風格があります。


スリランカムスリムイスラム教徒)の歴史をひも解いてみると

8世紀にアラブの商人が海路スリランカを訪れた時に定着したようです。

16世紀になるとポルトガルの海洋進出によりカトリックが持ち込まれ、

ムスリムは迫害を受けることに。

18世紀になるとポルトガルからオランダへ海の覇権が移り、

スリランカもオランダの植民地に。

その際に作られたコロンボからニゴンボの長大な運河が今も残っています。

オランダはインドネシアのジャワに東インド会社総督府を置き、

その影響でインドネシアムスリムスリランカに渡って来たとか。

オランダの次、イギリスが取って代わり、インド、マレーシアを植民地に。

そのためマレー系ムスリムスリランカ流入する事になったそう。

こうして見るとポルトガル、オランダ、イギリスと、

日本にも少なからず関係のある国々が登場します。

海を媒介として交易により世界がつながっていた、

またはその歴史に翻弄されたという事実が浮かび上がってきます。

このムスリムのご老人の祖先にはどんな歴史があったのでしょう・・・。


ちなみにイギリスはスリランカにコーヒー農園を作ろうとしたらしいですが

土が合わず、その結果紅茶を栽培したそう。

セイロンティーはそんなところからイギリスのアフターヌーンティーとして

インドのアッサムティーと並んでもてはやされる事になったとか。