襲って来るというのはあまり経験していません。
本震の後、小さな余震が襲って来ることは経験上知っていますが先の熊本地震では
本震に匹敵する大きな揺れが何度も起こっています。
先の東日本大震災では想定外ということばが責任から逃れるように頻繁に使われていました。
未曾有の経験、とも言われますが、それはたかだか80年ほどの人生の中で経験しなかったこと、
爺ちゃんや婆ちゃんの代での体験談がなかったという事でしょう。
歴史をひも解いてみると千年の間にいくつも大地震が起きているという記録は残っています。
その記録や記憶は何世代も経つと伝聞されずに忘れ去られてしまう。
しかし、考えてみたら日本はいくつものプレートが集合しているところに位置し、
地球の活動によりそのプレートが地球内部に潜り込む動きをしている限りは
溜まったひずみがどこかで弾けるのは極々自然の理と言えるでしょう。
相手は40億歳の地球、80年足らずの寿命の人類では経験不足に陥るのは必定、
大震災の記憶を語り継ぎ、世代間の共通認識として肝に銘じて来なかった怠慢もあるのやも。
首都圏は大正時代に関東大震災に襲われましたが、その教訓や体験は本当に生きているのか?
毎日何気なく過ごしていますが、首都直下型地震は必ずいつか来るハズ、
それは歴史が証明しています。
多数の死者が出た陸軍被服廠跡の公園で復興記念館や公園内には当時の出火延焼の様子や
焼けただれた鉄製品などが展示され、当時の惨状を物語っています。
今は訪れる人の姿も殆ど無く、閑散とした記念館は不気味でさえあります。
震災の記憶、忘れたくないもんです。