HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

三宅考118三宅島講習会

いよいよ日本太鼓協会公認指導員の秋の講習会、三宅島に三宅太鼓を習いに行く事が内定、

これから実務的な調整に入ります。

三宅太鼓は三宅島で200年くらい前からお祭りで打たれていた伝統太鼓で

この太鼓を鼓童に伝えたのが三宅島芸能同志会を主宰の津村明男氏、

氏は三宅島で民宿を営みながら三宅太鼓の打ち手であったため、

鼓童に乞われて三宅太鼓を伝えたそうです。

その後鼓童によって舞台用に洗練された三宅太鼓、MIYAKEが海外公演で

和太鼓の代表的な曲として紹介され、世界に広まるようになりました。

MIYAKEは伝統曲をベースにした創作曲で、三宅太鼓という呼称は使わず単に三宅としています。

芸能同志会の津村氏は三宅島噴火による全島民避難で東京に避難、その後島には戻らず

三宅島芸能同志会として東京に定着、三宅島神着神輿太鼓を創作し今に至っています。


今回、三宅島に講習に行こうと思ったのは公認指導員で三宅を演奏したのがきっかけです。

三宅島には三宅島郷土芸能保存会があり、神着地区のお祭りで打たれる三宅太鼓を

毎週日曜日の夕方、小学校の体育館で練習して居り、誰でも無料で参加できるとのこと、

どうせ三宅やるなら本場の太鼓に触れておきたい、と思い、本企画を立ち上げました。

芸能同志会で5年ほど三宅を打っていましたが、本場三宅島で打つ、という機会はなく、

同志会と保存会も折り合いがよろしくないとのウワサを耳にした事もあります。

どこが正しい、という事ではなく、色々な太鼓を「教養」として知っておく事は

公認指導員として厚みを増すものと思っているので、機会があればなんでも体験する事を

大事にしたいと考えています。

保存会は一地方の太鼓が世界的なものになった事には感謝しているが、「三宅太鼓」として

似て非なるものが平然と打たれている現状には心を痛めているそうです。

島での正式名称「三宅島神着木遣太鼓」というものをきちんと知って欲しい、

日本太鼓協会ではどこの肩を持つという事ではなく、太鼓を広く知ろう、

という活動を目指そうという事になっているので

そんな活動の一環として今回の三宅島太鼓講習会を開催する予定です。