平日の昼間、当代一流のダンサーと和楽器のコラボがメイン。
ゲストに迎えたのがヒューマンビートボックス。
声だけで様々な楽器の音を奏でます。
ホンモノ見たのは初めてですが、面白かったあ。
試しにyoutubeで検索してみるとあるわあるわ、
このヒューマンビートボックスをBGMにしてダンス、面白い。
和太鼓や津軽三味線、尺八と踊りのコラボ、音的にけっこうシンプルです。
イベントの主旨の説明がありましたが、コンピューター系の音楽ではなく
あくまでも生音でやりたいという事、とにかくチャレンジして行きたいとの事でした。
ここのホールは照明がLEDではなく、従来のハロゲンライトで、
そのせいもあって光に暖かさ(熱さ)と鋭さがありました。
LEDライトはどうしても白っぽい冷たい印象が拭えません。
舞台構成で気になったのは、ダンサー7人(全員男性)の衣装が殆ど黒一色という点、
理由はあるとは思いますが、舞台のバックが黒、衣装が黒なので体の線や動きがよくわからない。
また真上からのライティングのためダンサーの顔が影になって見えない。
和の音をバックに踊る時は、それがたとえヒップホップでも和装の衣装だと
もっと別な魅力が引き出せるかもと感じました。
歌舞伎の三番叟をストリートダンスに置き換えても新鮮かも知れません。
また、すべてが速い動きの踊りでしたが、その同じ動きを超スローモーションで再現しても
見ている方は楽しめるかも知れない。
極限にまで省略された能の動きを踊りに取り入れるとか、そんな日本の文化背景があると
世界でも勝負できるかも知れません。アイデンティティは日本人ですから。
後、タップダンスは足で踊るものですが、空いてる手がもったいないなあと思いました。
チャッパでもけん玉でも、何かパフォーマンスを加えることもできるのでは?
エンタテイメントとしてはファンだけではなく、一般の人たちにも感動を呼ぶ「何か」が
必要なのではないかと思う次第。
次を観てみたい、と思わせられるかどうか、なかなかムズカシイ世界ではあります。