区の施設で一般の方、鬱病の方等を対象にした自由参加型のワークショップです。
詩の時間は北原白秋のお祭りわっしょいという詩を皆でパートに分かれて朗読し、
BGMとして笛や太鼓がではやします。
これに我々(といっても三人ですが)が太鼓の演奏と、参加者に太鼓を叩いてもらう太鼓の時間を設定、
太鼓は「太鼓DE話そう」というオリジナル曲を使います。
太鼓の音がことばとして聞こえて来るというテーマで作ったもので、
曲を覚えるのに口唱歌という手法をとることの応用をしてみました。
「こんにちは」=「ドンドコドン」「お元気ですか」=「ドドンコドコドン」という感じ。
これを理解できない人も中にはいるようですが、先日聞いた話。
ワークショップに参加した人で、それまで社会との折り合いがうまくとれず、仕事も家庭も、
自分自身も混迷していた時、太鼓の音がほんとにコトバとして聞こえて来る事に感動し、
その時のワークショップでも積極的に太鼓に向かっていました。
その後、それがきっかけで社会復帰が叶ったという事です。
改めて、太鼓は人にエネルギーを伝えるものの一つなんだなあと考えさせられました。
演奏技術の必要な笛やギターではこうはいかなかったのかも知れません。
自分の打つ太鼓がエネルギッシュで、爽快で、楽しいものじゃなきゃならん、
という事を肝に銘じる話でありました。
自分も人も感銘できる太鼓を打てるようになりたいもんです、はい。