HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

川柳:千年単位

 千年も ほんの一瞬 自然の理 

東日本大震災の直後、甚大な被害を前に皆一様に「想定外、想定外」と

責任を自然のせいにしたがったけれどその後歴史をひも解いてみると、

同規模の震災、津波貞観地震として東北を襲った記録が残されていました。

それは平安時代、869年7月9日のこと、

1000人以上の死者が出、家も畑もことごとく消滅したとされています。

当時の日本の人口が500万人くらいという事なので総人口の0、02%、

現代に比率換算すると24000人の死者となる大惨事だった。

当時の津波到達点には後世のためになんらかの目印がおかれたという。


日本は戦後、急速に復興を果たしたがその時間はわずか70年に満たない。

その間、日本各地に安全神話で祀りあげられた地方経済の救世主「原発」が数十カ所建設された。

その結果、福島第一原発の「想定外の津波」による危機的事故、

日本が放射性物質で汚染される結果になってしまった。

それさえなければ故郷を追われる人もいなかったろうに・・・。


1000年以上前には富士山や鳥海山も噴火しているとの事、安心は禁物


人類が自然を制御できるなんて大きな勘違い、1000年という時間も自然にとっては

ほんの一瞬の事、人が賢いと思うなら千年単位の過去から謙虚に学ぶべきだろう。