今回のスリランカ訪問はいくつかのテーマがありました。
一つは日本人学校での3回目の太鼓講習、
日本太鼓協会会長の日本人学校終業式臨席、
在スリランカ日本大使間表敬訪問、
コロンボ盆踊り大会での太鼓演奏、
ニゴンボ仏子の会幼稚園と文化交流、
ニゴンボビーチライブ・・・。
日程の都合上、単身本隊より先に出発して日本人学校で太鼓講習を行いました。
小学校2年から中2まで31人、太鼓が初めての子も3割程度混じっているため
太鼓の基本の基本からやりました。
まずは太鼓がどんなものか知ってもらうため模範演奏。
下拍子を先生に手伝ってもらい、課題曲の「太鼓で話そう」を打ちました。
後で皆からの感想文をいただくのが恒例となっていますが
これらの声は講習の反省材料としてとてもありがたいですね。
その中で一番多かったのは、太鼓の音の大きさにびっくりした、というもの。
第一回目に皆に伝えた「和太鼓は世界一丈夫な楽器、大きな音を出してあげないと太鼓がかわいそう」
という事が実体験できたものと思われ、そこで講習の半分は達成できたのかなと。
後は学年別に四つにグルーピングをしてそれぞれ打ってもらいました。
太鼓の構え方、バチの握り方等、毎回やりますが初めての子は太鼓に構え方がある事を知り
喜ぶ子が多いようです。
太鼓はとにかく叩けば音が出るので好き勝手に打ってしまう傾向がありますが、
太鼓にも演奏のルールがある事を知るのは決してマイナスにはならないと思います。
「太鼓で話そう」は基本的にABに分けて掛け合い形式でやりますが、
BはAのまねをするようになっているので太鼓が初めての子はBに入ってもらい
お手本のAを見ながら打ってもらうので気分的にも技術的にも少しは楽になるようにしてあります。
これも感想文にて評価してもらえたのがわかります。
最後は埼玉の高坂太鼓で横打をやっていたという中学生と初コラボ、
私の方は伝統太鼓の紹介という事で八丈太鼓を演奏してお開き。
太鼓経験者とはその場でちょこっと打ち合わせすれば太鼓が打てるというのはとても楽しいこと、
八丈太鼓には曲が無いという事にも皆一様にびっくりしていました。
年に1~2回の講習は限界もありますがスリランカの地で太鼓に慣れ親しんでもらう事は
子供たちにとってとても有意義な事と思います。
かつて歴史上の有名な人物は船で世界を往来していましたがスリランカにも立ち寄っています。
ひょっとすると国際的教養は日本にいる大人より豊かかも知れないかもと思いました。
写真は翌日、学校訪問した日本太鼓協会諏訪会長の終業式でのご挨拶の光景。
太鼓協会は日本人学校に10台の和太鼓を寄贈し、国際交流に寄与しております。
学校は翌日から夏休み、前回の太鼓講習も同じ時期で、
試験日をわざわざ翌日にずらして太鼓講習をやらせていただいたり。
式の最後は校歌斉唱、最後の歌詞は英語で歌われます。
子供たちが大人になってこの校歌を耳にした時、
スリランカの学校でやった和太鼓も思い出してくれるとうれしいな~と思いながら聴いていました。
これからもスリランカで和太鼓の力強い音が轟く事を願って止みません。