HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

一言:ダンスの夕べ

太鼓でお世話になっている千代園さんが邦楽器で出演している関係で
 
北千住で行われたWORKS CREATION vol.2というダンスのライブを観てきました。
 
うちの息子がダンスやタップをやっていたのでこういう催しはよく目にしていましたが
 
観客は若い女性が殆ど、我々の年代は希少価値、ましてや作務衣に雪駄はさすがに一人だけ・・・。
 
 
舞台は5人のクリエーターの団体が20分づつそれぞれのパフォーマンスを展開。
 
ダンスは演劇と違い、ストーリー性やメッセージを盛り込むのが難しいとみえて
 
ややもすると皆同じ様に見えてしまったり、新鮮味が無かったり。
 
気になった点を羅列すると、
 
①まず音響がよろしくない。
 
定位も悪いし、音質もクリアーではないので日本語の歌詞がききとれない。
 
歌は唯一メッセージ性が強いのに、なぜ音響に気を遣わないのだろう。
 
タップや個々の楽器の音も臨場感がなく、ぼわんとした音。
 
②今回の福島原発事故をテーマにしているものがあったが、インパクトが弱い。
 
私だったらキャストに防毒マスク着用で苦しい踊りをさせるくらいの演出をしてしまうが。
 
それとアメリカの人種差別が前振りで示されるがこれは日本のテーマではなかろう。
 
原発に結びつけるのには無理があると思われた。
 
また宗教的背景を持たずに十字架を軽々しく扱うべきでもないのだろう。
 
③日本の四季をテーマにしているものがあり、ダンスと和楽器のコラボが見られたが
 
ダンスと邦楽の組み合わせはヘタをするとキワモノっぽくなりかねない。
 
邦楽をもっと斬新な切り口で採用する事ができそうな気がする。
 
邦楽を採り入れるならたとえば歌舞伎の三番叟の動きをダンスで表現するとか・・・。
 
もうひとつは色。
 
皆お揃いの同じ衣装であったが、日本の色はそれだけで日本的。
 
舞台を創る上で色の構成もとても大切な要素だと思う。
 
ダンサーは背の高さや体格もまちまち、衣装を揃えてしまうとその差が際立ってしまう。
 
舞台上を鮮やかな色が乱舞するのも日本を表現するものとして
 
見る人に感動を伝える事ができるのではなかろうか。
 
④BGMに英語の歌を使用していたが、①と同じで歌はメッセージ性が強い。
 
日本人なのになんで英語なのか、この辺は日本のおじさんとしては我慢ならんところであります。
 
聞いている方も恐らく理解できる人は稀有だろうに。
 
いっそのこと言葉のない音楽だけにした方がよいのではと思ってしまう。
 
 
ま、批判ばかりしてもなんなので感心した点をば。
 
①動きがシャープ。当たり前だがその動きが快感であった。
 
ダンスのキレ、抑揚、手の振り、これは太鼓にも応用可能だなあ、ってやっぱり太鼓かえ?
 
②humanbeatboxという口での楽器表現、これは最高でした。
 
マイク一本でドラムスやスクラッチ、ベース、トランペットその他様々な擬音を繰り出します。
 
これはちょっとマネしてみたくなりました。
 
③日本をテーマにしたトライアル。
 
自分の国を意識することはこの時期とても大切な事。
 
日本のダンスを追求する若者達がいてもいい。
 
 
日頃は太鼓馬鹿やってますがたまにこういうのも刺激があってとてもよろしいと思いましたです、はい。