HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

文部省唱歌「冬の夜」1912の歌詞

1912年明治45年の尋常小学校文部省唱歌「冬の夜」。

日本の原風景が歌い込まれています。

冬の夜、囲炉裏を囲んでの家族の情景、1番はやさしい母とこどもたち、2番は勇ましい父とこどもたちを唱っています。

あくまでも母はやさしく、父は勇ましい・・・。

 


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燈火近く 衣縫う母は 春の遊びの 楽しさ語る

居並ぶ子どもは 指を折りつつ 日数数えて 喜び勇む

囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪

 

囲炉裏の端に 縄なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る

居並ぶ子どもは ねむさを忘れて 耳を傾け こぶしを握る 

囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪

 

2番の歌詞では戦争が語られており、違和感を覚えました。

明治の富国強兵政策時代では当然の世相でしょうが、みじめな敗戦を味わった昭和の時代以降、戦争の手柄話はいかがなものか、と感じてしまいます。

戦争の手柄話=人を何人殺めたか、に通じます。

そんなことを思いながら注釈を読むと、戦後、この部分の歌詞が書き換えられているそう。

囲炉裏の端に 縄なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る

囲炉裏の端に 縄なう父は 過ぎし昔の思い出語る

 

youtubeであれこれ探してみると、いくさの歌詞で歌われているものが圧倒的に多い。

作品のオリジナリティを尊重して原文のまま歌っています、という事なんでしょうか・・・。

現代の大人たちはこどもたちにどう説明をするんでしょう。

 

存立危機を声高に騒ぎ立てる?

父にはいくさの手柄話ではなく、いくさの悲惨さを語って欲しい。

 

囲炉裏の端に 縄なう父は 過ぎしいくさのかなしさ語る

居並ぶ子どもは ねむさを忘れて 耳を傾け こぶしを握る 

囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪

 

母は未来の希望を語り、父は過去の過ちを語る、という立派な文部省唱歌になると思いますけんど。

~冬の夜~クラウン少女合唱団